◆自分で乳がんに気を付けるためには
――自分で乳がんに気を付けるためには何をすればいいのでしょうか。
清水:20歳になったら、お風呂に入る時や着替えの時に自分で乳房や脇を触ってしこりがないか確認する習慣を持ってください。しこりを感じたら放っておかずに病院で診てもらいましょう。勉強や仕事、子育てなどに忙しい年齢ではありますが、病院に行くことが大切です。
――その場合は何科を受診すればいいのでしょうか?
清水:大きな病院で診てもらうためには紹介状が必要なことが多いので、まずはお近くのかかりつけの病院で診てもらって紹介してもらうのがいいですね。例えば内科の先生であっても、その地域の乳腺の医師を把握されているはずです。
最近は乳腺を専門とするクリニックが増えてきているので、もし近くにあるようであれば、そちらを受診するのもいいです。
【清水千佳子先生】
国立国際医療研究センター病院 乳腺・腫瘍内科診療科長。東京医科歯科大学医学部医学科卒業。国立がん研究センター中央病院での研修、米国のM.D.Anderson Cancer Center Medical Exchange Program短期留学を経て、同病院の医員、医長として勤務。平成29年10月より現職。専門は乳癌の薬物療法。AYAがんの医療と支援のあり方研究会 理事長のほか、日本乳癌学会評議員、日本臨床腫瘍学会協議員、日本がん・生殖医療学会理事などを務める。
<取材・文/都田ミツコ>
【都田ミツコ】
ライター、編集者。1982年生まれ。編集プロダクション勤務を経てフリーランスに。主に子育て、教育、女性のキャリア、などをテーマに企業や専門家、著名人インタビューを行う。「日経xwoman」「女子SPA!」「東洋経済オンライン」などで執筆。