――「私ってこんな顔してる!?」や「私はこんなこと言わない!」といったようなリスクを背負ったわけですね。

Tina そんなこと言ってないですからね!(笑) むしろ私の雑談を6本のマンガに落とし込んでくださって、本当にありがたくうれしかったです。タイトルにある「カマす」や「無双」という言葉も雑談のときに出た言葉で、それをJAYさんが拾い上げてくださって。

JAY 「怒られるんじゃないか……もっとかわいく描けとか言われるんじゃないか」とか思っていたんですが、とても喜んでいただけて、もう1本描きたいくらいでした(笑)。

Tina 絵の雰囲気も含めて、マンガの内容は私という人物像がよく出ているなと感じているんです。歌詞を書く場合、限られた小節数や音数の中で端的にメッセージを込めるわけですが、4小節や8小節となると、よりシンプルに伝えるべき言葉を考えなければいけなくて、そこにはスキルが必要とされると思うんですね。でも、JAYさんの場合は、それを4コマでまとめあげているわけですから、本当に素晴らしいなって。

――先ほどのディアンジェロの中華料理屋然り、「ファンキー社長」然り、JAYさんのマンガは単なるパロディ、ネタにしているだけでなく、バックグラウンドやキャリアを熟知した上でのリスペクトが見え隠れしているわけで、それは「カマす!Tina無双」でも表れていますよね。

JAY そこが僕自身のがんばりポイントだと思っています。今回、Tinaさんとお仕事させていただくことで、より明確になった気がします。

Tina もうそれはJAYさんの音楽愛ですからね。6本のマンガの中に、私とMFSさんがレディース「泥邪舞(デジャヴ)」に扮する作品があるんですけど、私の特攻服の袖には「待ってとかナシ!ルールはアタシ!」って歌詞のワンフレーズが描かれているんです。そういった細かいところにも心遣いがあって、もうホント宝物です。曲はもちろんですが、いろんな方にJAYさんのマンガもぜひ読んでいただきたいです!