――SNSでのプロモーションが当たり前となった今、楽曲のリリースの際にアーティスト自身やレーベルによっていろいろな施策が練られていますが、今回の「Deja’ve」ではファッキンJAYさんによるマンガ「カマす!Tina無双」が展開されています。
Tina もともとツイッターでJAYさんのマンガを目にしていて、ずっと気になっていたんです。その中でもディアンジェロが中華料理「ディアンジェ楼」の店主を務めるているマンガがあって、彼はなかなかアルバムをリリースしないことでも知られているんですけど、そのディアンジェ楼の店主も、お客さんが来ても「休みだよ」と言うだけでお店をオープンしないんですよ(笑)。そういったアーティストの人物像や、みんなが抱くイメージを4コママンガの世界観に落とし込まれていて素晴らしいなと思って。そんなときに、TinaのロゴデザインをしてくださったクリエイターのPanzoさんという方がいるんですけど、彼に「ファッキンJAYさんって知ってます?」って聞いたら、「めちゃくちゃ知ってますよ」と。「JAYさんのマンガ最高だよね!」と伝えたら、「キャラクターを描いてもらったら面白いですよ!」という流れになりまして。それが1年くらい前になるのかな。
ファッキンJAY(以下、JAY) 去年の2月くらいに右肘を骨折していたんですが、そのときにTinaさんからツイッターで「大丈夫ですか? お大事にしてください!」というDMが届いたんです。「え、あのシンガーのTinaだよな……?」と思いましたよね、会ったことがなかったので(笑)。それがきっかけでTinaさんのライブを見に行くことにしまして、そこで生Tinaを拝見してあいさつをかましました。するとTinaさんから「いま一番お会いしたかった人です!」と告げられまして、DM同様に愛深き方だなと感じました。
Tina もう会いたくて会いたくて仕方なかった方だったのと、マンガやイラストを描かれているお仕事で腕を骨折されたなんてと思って(笑)。私はILLでINTELLIGENCEな人が大好きで、そんなイメージをJAYさんの作品から抱いていたので、中身がどんな人なのか知りたくなっちゃったんです。実際にお会いしてみて印象はイメージ通りでした。