タワマンのデメリット4つ

5つのメリットに対して考えられるデメリットや注意点は4つある。

(1)エレベーターの渋滞

住人の多い高層タワーマンションではエレベーターの待ち時間が多くなるため、人によってはストレスを感じるだろう。

特に朝の出勤・通学時間帯などではエレベーターが混雑し、中々下まで降りられないという場合もあるし、買い物の荷物を運ぶ際にも負担がかかる。タワーマンションの高層階に住むことはステータスであるが、高層になればなるほどこのようなエレベーターのストレスが発生することになる。

また地震や火事などによりエレベーターが止まった場合、安全のために専門業者による復旧・点検が必要になることから、復旧まで時間を要するケースも想定される。その場合のタワーマンション内の移動手段は階段となるが、高層階になるほど階段での移動の負担が重くなる。

(2)洗濯物が干せない

物件のルールにより異なるが、高層階では風が強く洗濯物が飛んで事故につながることを防ぐため、ベランダでの洗濯干しを禁止しているところもある。

また低層階であっても、生活臭を出さずステータスを高めるという観点から、洗濯物を外に干すことができない場合がある。このようなタワーマンションでは洗濯物を乾燥機で乾燥するしかできないため、注意が必要である。

(3)電波が弱い

周りの環境や物件にもよるが、高層階になればなるほど電波が弱くなるため、携帯電話などの使用に不都合が生じる可能性がある。特にコンクリートが厚い部分では、コンクリートは電波を遮るため電波が弱くなる。高層階の購入を検討されている方は、電波状況についても事前に確認するとよいだろう。

(4)大規模修繕費の問題

近年タワマンのデメリットとして懸念されているのが、大規模修繕を行う際の費用である。高層で豪華な設備を兼ね備えているがゆえに、維持費や管理費は低層マンションよりも高くなる。

また特に懸念されているのが数十年に一度の大規模修繕にかかる費用だ。タワーマンションの建物の高さや共用設備の豪華さはメリットではあるが、その分通常のマンションより修繕費用が増えてしまう。

タワーマンションの竣工ラッシュは1997年以降のため、多くのタワマンはまだ大規模修繕を経ていない。そのため、大規模修繕にいくらの費用を要するか正確に見積もりを算出することが難しく、場合によっては想定以上の修繕費が発生するリスクがある。

もし住人の想定を超えるような修繕費が発生する場合、投資目的で物件を所有しているなどは安値でも物件を手放すかもしれず、値崩れを引き起こすリスクがある。購入の際は、将来の大規模修繕に対する考え方や費用負担について、入念に確認することが重要だ。

文・ZUU online編集部/ZUU online

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