折しも、元ジャニーズ事務所副社長の滝沢秀明氏が立ち上げた新事務所「TOBE」は平野ら退所組10名が合流しており、ジャニーズ所属タレントの中から「TOBEに行ったほうがいいのでは」と考える者が続々と出てくる可能性がある。特に、現在ジャニーズの稼ぎ頭になっているSnow ManとSixTONESは滝沢氏が育てたグループであるだけに動向が注目されている。

 HiHi Jetsの作間龍斗がNHK大河ドラマ『どうする家康』に出演することが先日発表され、美 少年の浮所飛貴はまもなく放送開始となるNEWS・増田貴久主演ドラマ『ギフテッド』(Season1はフジテレビ系、Season2はWOWOW)でバディ役を務めるなど、デビュー組と遜色のない活躍をするジャニーズJr.も増えてきているが、そうした仕事を与えることで退所を防ごうとする目的があるのではとも推察されている。

 ジャニーズ事務所の藤島ジュリー景子社長は、被害の実態について「知らなかった」とし、現体制の会社には責任がないともとれるような主張をしているが、金銭補償問題を含めて被害者に誠実な対応をしなければ、社会的信用が失墜して業績に大きな影響を与える可能性もある。ジャニーズ事務所がこの局面をどう乗り切るのか、大きな鍵を握るのが記者会見だ。ジャニーズ事務所は、今月末に外部専門家による「再発防止特別チーム」の提言を受けた上で、今後の対応について記者会見を行う予定だと発表している。ジュリー社長も出席するのではとみられているが、ここで事務所の責任問題や金銭的補償についてどのような見解を示すかによって、ジャニーズおよび所属タレントたちの運命は大きく変わりそうだ。