給料だけではなく収入全体を考えてみる

(写真=森口新太郎撮影)

秋山: ただ、年収は人によりますよ。ひとつの会社にずっと勤め続けて給料を上げ続けるのは結構難しいですけど、その中でも副業などを含め、自分の時間をうまく使える人は、収入を上げることはできるんじゃないかと思います。例えば30歳になって結婚して子供が生まれた、2人目も産みたい、3人目も産みたいとなると、どうしても子供中心の生活になり、仕事にかけられる時間には限りがあり、横山さんがおっしゃるように年収は下がる可能性は高くなります。ただ、その先、どういう時間の使い方をするかによって、長期的に見たときにこれから年収上げられるチャンスはいっぱいあると思います。

くすい: なるほど。会社からもらう給料を上げることだけを考えるのではなく、自分の総収入で考えるということですね。秋山さんの周りでも副業をしている方はいますか?

秋山: そうですね。複数の仕事をやっている人もいるし、最近増えてきたのは副収入ですね。

くすい: 副収入……?例えばどんなものでしょう?

秋山: そうですね、例えば英語が得意な人が個別レッスンを土日にやったりしていますね。自分の専門性を活かして「先生になる」みたいな感じで、空いている時間をお金に変えている人は結構います。

くすい: なるほど。マネーフォワードの社員で副業をしている人はいますか?

秋山: はい。私が知る限りですが、もともと本を書いていて副収入があるメンバーもいますし、プログラミングを教えている人もいますね。ただ副業をするには申請が必要で、当然ですが本業に支障をきたしてはいけないので、けじめをつけることは大切です。

 収入を上げられる人は「ちゃんと自己投資している人」

(写真=森口新太郎撮影)

くすい: 横山さんから見て、収入を上げるという部分でうまくいっている人はどういう人でしょうか?

横山: ちゃんと自己投資している人だと思いますよ。考えたことや、学んだことをお金に変えることのできる人たちって、自分に多少のリスクは背負っても、勉強したり本読んだり、習い事したりして自己投資をしていますよね。そういう人たちはやはり収入も増えてくる可能性が高いでしょう。金融商品への投資もいいのですが、自分自身にお金と時間をかけるのが一番だと思います。どんな利回りよりも本人の価値が高まっているのが大きいじゃないですか。

くすい: 確かに、金融商品への投資で資産を何倍に増やすよりも、自分のスキルを2倍、3倍にしていく方が現実的なように感じます。良い自己投資の方法はありますか?

横山: 多いのは、今の職場で役立ちそうな資格を取るケースですね。英語を習う人もいましたし、IT系の資格を取るのもそうですよね。医療系でも、単に看護師というだけじゃなくて介護福祉士や助産師など、関連するものを広げていく感じで。全く別のことをするよりは、今やっている仕事のプラスアルファになるスキルがいいんじゃないかな。

くすい: 自分に近いところから広げていく、という感じですね。

横山: 老後になって、突然「今までと全然違う仕事をするんだ!」と資格を取る人もいますよね。それはチャレンジとしてはいいんですけど、例えば事業を始めるのに500万円とか1000万円とか多額の資本がいるようなことをしようとする人もいて。老後のお金って大切ですし、事業がうまく行かない可能性もあります。なるべくお金がなくてもできることで、好きな仕事で、ということをキーワードにしていくと良いのではないかな、と思います。

くすい: なるほど。そうすると私の場合、記事の執筆や編集が得意なので、それを軸に広げていく、というイメージでしょうか。

秋山、横山: いいと思いますよ!

次回は耳がイタイ「節約」のお話

次回は、華のアラサー女子には正直しんどい、「節約」のお話。

「支出を抑えるには?」「無駄づかいってなに?」「投資と浪費は紙一重?」などなど、お金の使い方について学んでいきましょう。(続く)

文・DAILY ANDS編集部/DAILY ANDS

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