Q. 生理中にしてはいけないことは?
生理中にやってはいけないことは? 生理中のセックスは危険ですか?(25歳/営業事務)
A. 生理中の性交渉には注意を
生理中の性行為は感染症や子宮内膜症の原因になるリスクなど女性の体にさまざまな危険をもたらします。
望まない妊娠や、感染症、病気などを引き起こさないためにも、こうしたリスクをきちんと知っておきましょう。月経を理由に性交を断ったら嫌われるような関係は、そもそも自分にとって必要のない関係であるということです。また、パートナーにもお互いのリスクをよく理解してもらうことも大切です。
また、温泉やプールは衛生面が気になりますが医学的に「ダメ」とは言えません。ですが、他人への配慮の面で避けた方がベターです。
Q. PMSのカラダの症状とココロの症状。それぞれの対処法は?
腹痛や腰痛はもちろんですが、生理前はイライラしたと思ったら急に悲しくなったりと、とにかく感情の起伏が激しいのをどうにかしたいです。(29歳/事務職)
A. 精神的なものや栄養の偏りが原因にあることも。つらいと感じた場合は我慢せず病院に
ココロとカラダ、どちらにも共通して言えますが、ストレスや栄養の偏りはPMSを悪化させますので、できるだけ自分のペースで仕事を調整してストレスをためないことが最も大事です。
ハーブティーやアロマなど、自分なりのリラックスアイテムを生活の中に取り入れて、気軽に気分転換できるものを用意しましょう。お勧めのハーブティーは、ローズヒップやハイビスカスなどビタミンCが豊富なもの。むくみが気になる人はダンデライオン(タンポポ)など利尿効果のあるハーブティーを飲むといいでしょう。
PMSの症状は本当に様々です。人によっては「え!そんな症状が出るの?」と驚いてしまう症状を訴えるも人もいます。精神的な症状がメインのことも多いので、「こんなことで病院に行くなんて」「自分の我慢が足りないだけなのではないだろうか」と受診をためらってしまう人も多いのですが、少なくとも自分でつらいと感じる症状があったり、日常生活に支障が出ているようであれば、早めに婦人科で相談した方がいいでしょう。漢方やピルでかなりの改善が期待できますので、我慢せず一度受診してみてください。
【PMSチェックシート】3つ以上当てはまったらすぐに受診を!
PMSを自己管理するには、まず自身が認識すること。
そして、健康な女性なら誰にでも起こりうるものだとポジティブに捉えることが大切です。そのためには、記録して症状を把握すると対処しやすくなります。チェックシートを参考にしてください。
下記の症状が、月経1~2週間前から次の月経までの間に出ていないかどうかをチェックします。
3つ以上当てはまるか、当てはまる項目が1つでも、そのせいで日常生活が「いつも通り」に送れないようであれば受診を急ぎましょう。また、その症状によって「生理が嫌になる」「女性であることが嫌になる」という状態が少しでもあれば改善しておいた方が良いでしょう。
PMSは月経が来たとたんにケロッと治ってしまうのが特徴なので、基礎体温をつけながら体調の変化を記録することで、自分でもPMSなのか見当をつけやすくなります。
※本文に記載の医師の見解は全ての方の症状に該当するものではないため、ご自身の症状にあわせて受診されることをおすすめします。
生理を「病気じゃないから大丈夫」と決めつけないで
一般的な周知に関してももちろんですが、毎月生理を体験している本人でさえ、生理のことを詳しくは理解できていないでしょう。生理のことを人に話すか、話さないかなどは個人の自由ですが、それは二の次。
まずは自分自身で生理に対する理解を深めることです。
よく「生理は病気じゃない」、「生理痛が理由で会社を休むのは罪悪感がある」という声を耳にしますが、自分で判断して我慢をつらぬくのではなく、つらいと感じた時は素直に医師に相談してみてください。
イラスト:fujii miho
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