そして、米脚本家組合と米俳優組合のストライキが開始し、映画やドラマの制作がストップしてしまった。

「そもそも最近のMCUはあまりにも作品数が増えてしまった結果、ひとつひとつの作品のクオリティの低下が指摘されています。特にVFXについてはかなりレベルが下がっている。作品数が増えて、1本にかける予算も時間も少なくなっているというのが実情です。

そういった状況があるなか、最近では配信・公開のスケジュールが何度も変更され、予定されていた作品のうちのいくつかが完成しないのではないかとも囁かれ始めています。そのうえストライキですから、いよいよ黄色信号。現在の“多作路線”のMCUは限界なのかもしれません」(同)

 MCUでは、公開・配信の時系列に沿って、「フェーズ」というくくりで複数の作品をまとめており、現在公開中の作品群は「フェーズ5」。このフェーズ5と、ここに続くフェーズ6のメインヴィランとなるが“カーン”というキャラクターだ。