■周りを巻き込みながらも、自分らしく自由に生きる

妊娠7カ月目。ここに来るまでたくさんの方にご心配とご迷惑をおかけしました。そして、たくさんの方に「おめでとう」と声をかけていただきました。最近は毎日お腹に手を当てて、「みんな大好きだよ。みんな優しい人ばかりだから、安心して生まれてきていいからね」と赤ちゃんに声をかけています。

つわりがラクになって、お腹が大きくなり始めて、子どもが生まれるまであと数カ月という実感がいよいよ湧き上がってくると、次は、子どもが生まれる前の自由が効くうちに、「できるかぎり仕事をやりたい」という気持ちがふつふつと湧き上がってきました。

そのやる気と反して、疲れやすく、少し無理をするとお腹が張るような身体である以上、できる限り短い時間で結果を出そうとする自分の集中力に、妊娠してからの女性のパワーってすごいなと我ながら驚いているところです。妊娠出産はキャリアのリスクでも、会社の一時的な損失でもありません。逆に大きな原動力になると思い始めています。

とはいえ、これからが本当のスタートです。この先、今の私には予想もできない未知の世界が広がっていることでしょう。それでも、まず行動しながら考えて、最初はたくさんの壁にぶつかりながらも、徐々に壁にぶつからない方法を編み出しながら、親子で力強く楽しく生きていきたいと思っています。

いつも近くで見守ってくれている友人に、「こんな私を見てるとヒヤヒヤするでしょ?」と聞いたら、「もうヒヤヒヤしない。どうにかするだろうと思ってるから!」と言われました。

繰り返しになりますが、じっくり考えることは、「その選択をする/しない」についてよりも、自分の決断をする上で、「この立場の人にも心地よく参加してもらうためにはどうすればいいかな?」とか、「この立場の人にも理解してもらうために、事前にできることはあるかな?」とかそういうことだと思います。

ひとり作戦会議みたいなものです。それで、だいたいの方針が決まったら、ひとつずつ実行していくわけです。そうすると、周りの人も置いてきぼりにならずに、かつ、自分の自由に生きられるのです。

新たに母親になり、さまざまなことに直面する心境をこれからもできる限り書き綴っていきたいと思っていますので、楽しみにお待ちいただければ嬉しいです。