札幌で起きた「首切り取り事件」の捜査はなかなか進んでいないようである。 女装が好きだった浦仁志(62)は病膏肓で、北のはずれにあるバイク乗りの宿まで行って、宿泊者たちに「女装」を教え、人気者だったという。

 新潮はその時の写真をグラビアに掲載している。その宿の女将は、彼が女装を始めたのは、アニメの美少女のフィギュアをつくるのが趣味で、そのうち自分も美しい格好をしてみたいと思い、女装を始めたと聞いたそうである。そうした宿やディスコなどでは大変な人気者だったようだ。彼の妻も、「小遣いの範囲ならいいんじゃない」といっていたそうだ。

 彼の首を切って持っていったのは、女性のようだといわれている。だが小柄で、声も女性っぽい声音の男もいる。なぜ、首を持っていったのか? これが解ければ犯人は分かるはずだが。

 そう書いて、朝日新聞Digitalを覗いた。すると容疑者が逮捕されたという記事があったではないか。

「札幌市の繁華街・すすきののホテルの一室で2日、頭部を切断された北海道内の男性(62)の遺体が見つかった事件で、道警は24日、いずれも札幌市厚別区南2丁目、職業不詳の田村瑠奈容疑者(29)、父親で医師の修容疑者(59)を死体損壊、死体領得、死体遺棄の疑いで逮捕し、発表した。両容疑者の認否は明らかにしていない。道警は、瑠奈容疑者と被害男性は知人とみている。

 道警によると、両容疑者は共謀し、7月1日深夜から2日未明にかけ、札幌市中央区のホテルで、被害男性の首を刃物のようなもので切断し、頭部を不詳の場所まで運んだ疑いがある。

 捜査関係者によると、男性の致命傷は体への刺し傷で、死後に首を切断されたとみられる。抵抗した際にできる傷がなく、室内は争った形跡がなかった。室内には男性の頭部がなく、衣服や携帯電話、財布など所持品がまったく残っていなかった」(7月24日 15時13分)

 どのような事件の闇が解明されるのだろうか。