しかし、今年の『27時間テレビ』は、各コーナーが淡々と進みました。つまり、どのコーナーから観ても、誰でも楽しめるような構成。スタジオの出演者数もそこまで多くなく、視聴者を置いてけぼりにすることもなかった。言ってみれば、シンプルかつ堅実な構成だったがゆえに、多くの人が楽しめと思います」(同)

 もちろん『27時間テレビ』ならではの企画もあった。22日の夜の時間帯では、『ほぼごっつVS鬼レンチャン「チームDEファイト」』と題して、『ダウンタウンのごっつええ感じ』のレギュラーメンバーと総合司会の3組がゲームで対決。さらに同じ時間帯にNHKで生放送されていた『Venue101』との同時中継もあった。また、その後には恒例企画『明石家さんまのラブメイト10』も放送された。

「『ごっつ』のメンバー集結は大きな目玉ではありましたが、放送終了後に振り返ると、そこばかりが話題になっていたわけではない。『ラブメイト10』も大した話題になっていません。つまり、さんまさんやダウンタウンの松本人志さんを決して特別扱いせず、“ひとつのコーナーの出演者”として扱っていたようにも見える。

“ネームバリュー”や“慣例”ばかりに頼った構成だったら、幅広い視聴者はついてこない。そのあたりはかなりシビアに判断していたということでしょう」(同)