では、なぜ今回の『27時間テレビ』はコア視聴率において大勝利を収めることができたのだろうか。ある構成作家は「総合司会の3組が重要だった」と話す。
「『27時間テレビ』というとたけし、タモリ、さんま、ダウンタウンのような、超大物がMCをするというイメージがあった。しかし、それはやはり“地上波テレビ全盛期”の1990年代や2000年代初頭のノリでしかありません。もちろん構成にもよりますが、いまはお金をかければいいというものでもない。下手に超大物を引っ張り出してくるのではなく、実力も人気もある中堅芸人3組に任せたことが、結局最大の勝因でしょう」(同)
番組は、『千鳥の鬼レンチャン』の人気企画を中心にしつつ、『逃走中』『今夜はナゾトレ』『有吉ダマせたら10万円』『芸能人が本気で考えた!ドッキリGP』などの人気番組とコラボしていく形で進んでいった。
「往年の『27時間テレビ』といえば、とにかく生放送のハプニング重視で、出演者も多く、ともすると“バカ騒ぎ”に近いものになりやすい傾向がありました。番組内での“ノリ”もたくさんあって、最初から観て流れを追っていないと楽しめないということも多かった。
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