「モデロ」がトップブランドになったのは、保守派による「バドライト」の不買運動が直接的なきっかけだが、決して「棚からぼた餅」ではなく、長期間のラテン系移民の流れや、飲料を選ぶ消費者志向の変化、そして変わらぬ味を維持したブランドのこだわりがあったからだ。
米国ではメキシコ原産のテキーラの販売も急増している。2022年のテキーラの売り上げは2003年の4倍近くになった。2022年にはウイスキーを抜いた。2023年中にはスピリッツ部門で最も販売額の大きいウオツカを抜いて部門トップになると予想されている。
他のラテン系食材の販売も急伸している。ラテン音楽関連の売り上げも新記録を樹立した。ラテンパワーの躍進は止まらない。