取り扱い金融商品を3、4本に絞りこむ

つみたてNISAは、2018年1月から始まった、長期、積立、分散投資を少額から行う非課税制度で、対象商品は金融庁が「長期・積立・分散投資に適している」とした公募株式投資信託と上場株式投資信託(ETF)のラインナップから選んで積み立てで投資します。

ネット証券なども多い現在、マルイが作る証券会社で「つみたてNISA」を始めることに、どんなメリットがあるのでしょう。

すでに金融庁と協議を始め、準備会社も設立しているという新会社のターゲットは、投資になじみのない若い世代です。

主な特徴は3つ。1つ目は、「つみたてNISA」に指定されている投資信託からさらに金融商品を厳選し、3本、4本といった品揃えにまで絞り込むこと。

2つ目は、金融教育と相談受付です。資産形成についてわかりやすく学ぶ金融教育をマルイの店舗で提供し、非課税口座を開設するときにありがちな「書類記入でつまずいてしまう」が起きないようにサポートもします。サービスはウェブ(スマホアプリ)中心ですが、マルイ店内にあるエポスカードのカードセンターに相談センターを設けるなどして、対面でも相談が可能になります。

3つ目は、積み立ての支払いはエポスカードのみ。ポイントも付きます。

最低投資金額は3000円か5000円で調整中

今は、証券会社によっては、投資信託の買い付けが100円からできるといったサービスもあります。

「最低の積み立て金額を3000円にしようか5000円にしようかで、現在迷っています。お客様にも直接座談会等を通じ、意見を伺いながら検討しているところです」

気軽に始められるという意味ではもっと思い切って下げてもいいのかもしれませんが、少額だと手軽な反面、まとまった資産形成にはなりません。

「少額投資は、長い目でみるとお客様のためにならないということもありますので、その辺のバランスを 考えていきたいと思います」

また巷では、ポイント投資、おつり投資といった新しい少額投資を提供するサービスも増えています。

「ファイナンシャルインクルージョンという点で、素晴らしい取り組みだと思います。エポスカードでポイントを貯めているお客様は多いので、ポイントで投資できるようにはしていきたいですね。システム開発などを始めたところですので、サービス開始には間に合わなかったとしても、年内くらいには可能になるように考えています」