今回は「往なす」「腕」「自然薯」です。

見たことはあるのに、なかなか読めないこれらの漢字。

あなたは全部読めますか?

1問目はこの漢字から!「往なす」

「往なす」を何と読みますか?

住宅の「住」ではなく、往来の「往」ですよ!

早速ヒントを見てみましょう。

「往なす」の読み方のヒントは?

1.格闘技をする方は知ってるかもしれません。

2.「クレーム客をうまく往なすベテラン営業マン」のように使います。

3.「往なす」の類語には「のらりくらり」「はぐらかす」「肩透かしを食わす」などがあります。

正解は…

正解は「いなす」でした!

「去なす」と書いても正解です。

「往なす(いなす)」という言葉には、多くの意味があります。

攻撃をあしらう、追及を巧みにかわす

・予想外の動きで相手の体勢を崩す(格闘技)

・和服の襟を後ろ側に抜くこと

・去らせる、行かせる

意外な意味で使う「往なす」は…

・実家に帰すこと、離縁すること

『気に入らいでいなした嫁』浄瑠璃「宵庚申」より引用

ただその場を去らせる意味だけでなく、特に離縁を指すこともあります。三行半を突きつけるイメージです。

・ばかにする、悪口を言う

『この貧乏はどうぢゃいなと、一気にわしをいなししくさる』「滑利諭言 大師めぐり」より引用

言われた悪口を軽くあしらうの印象が強いですが、言った側に対して「いなしやがって!」というニュアンスでも使うんですね。

2問目はこの漢字!「腕」

「腕」と書いて、なんと読むか分かりますか?

なんと(うで)以外にも読み方があります!

さあ、なんと読むでしょう?

「腕」読み方のヒントは?

ヒントは全体で3文字、「〇〇〇」となります。

体のある部分の古い言い方です。

といっても漢字の通りの部分ですね。

何か思い当たるものはあるでしょうか?

「腕」読み方のもうひとつのヒントは?

最初の一文字目は「か」です。

腕(うで)と意味としては変わらないですが、 相撲が好きな方は聞いたことがあるかもしれません。

〇〇〇を返す…なんて言ったりしますね。

これでだいぶ見当がついてきたのではないでしょうか?

「腕」の読み方、正解は・・・

正解は・・・

「かいな」

です!

腕(うで)のことを昔は「かいな」と言っていました。

相撲好きの方であれば、かいなを返す(相手の脇の下に腕を入れて開く)は よくご存知のことかと思います。

また80以上ある大相撲の決まり手のひとつに「腕捻り(かいなひねり)」がありますね。

昔は肩からヒジまでを「かいな」、ヒジから手首までを「うで」と呼び分けていたそうです。

いつの間にか呼び分けることも少なくなったようで、今では肩から手首までの全体を「うで」と読んでいますね。