世界遺産の構成資産のひとつ「富岡製糸場」や、金山の歴史を学べるテーマパーク「土肥金山」、真っ白な姿に目を奪われる「姫路城」など、日本の歴史に触れられる、家族旅行におすすめの歴史名所をご紹介します。
1.富岡製糸場(群馬)
2014年6月に世界文化遺産に登録された「富岡製糸場と絹産業遺産群」。その構成資産のひとつが「富岡製糸場」です。富岡製糸場は明治5年(1872年)にフランスの技術を用いて建てられた、日本で初めての器械製糸場。約115年間に渡って操業を続け、日本の製糸産業の発展に大きく貢献しました。
工場の敷地面積は約5万7千平方メートル、建築面積1万8千平方メートル、延床面積2万4千平方メートルと、当時の製糸工場としては世界最大規模を誇っており、100mを超える木骨レンガ造りの繭倉庫や繰糸場などが、ほとんど創業当時のまま残されています。
2.平城宮跡歴史公園(奈良)
奈良時代の日本の首都であった平城京。平城宮は奈良盆地の北端に置かれ、日本の政治や経済の中心を担っていました。東西1.3km、南北1kmもの広大な敷地には復元された朱雀門や堂々とそびえたつ第一次大極殿のほか、東院庭園、平城宮跡資料館、遺構展示館などがあり、いずれも無料で見学できます。
大人も子供も楽しめるスポットとなっており、「天平うまし館」ではシンボルの復原遣唐使船に乗船することができ、公園の景色を楽しめるカフェ、レストランも併設。
そして「天平みつき館」にはお土産屋さんや観光案内所、「天平みはらし館」では展望デッキや展望室から平城宮跡の眺望が楽しめるほか、レンタサイクルの貸し出しや、ジョギング・サイクルステーションが設置されています。
さらに「平城宮いざない館」では、平城宮全域の復原模型や平城宮一日絵巻など、往時の平城宮に入り込んだような空間で、奈良時代の雅な世界を楽しめます。また遺構展示館では発掘調査で見つかった遺構を見学できるなど、歴史好きのファミリーにおすすめのスポットです。