18歳人口の将来推計では、40年の82万3000人から41年は79万4000人に減少するが、その後は79万7000人から80万1000人の間で推移する。これに対して、外国人留学生の比率3.07%の現状のケースでは、大学入学者数は40年の51万人から41年には49万3000人に減少するが、その後は49万7000人から50万人の間で推移すると推計されている。(グラフ1)
40年の推計では、日本人の大学進学者数が49万781人、これに外国人留学生数の1万7096人とその他の2233人を加え、51万110人となっている。これに対して、大学入学定員の総数は62万6532人のため、11万6244人の入学生不足が生じると推計されている。
少子化の進展による急速な人口減少のため、大学進学率の伸長を加味したとしても、40年代の各都道府県の大学進学者数の合計は40万人台にとどまり、外国人留学生の数を加えても、現在の大学の入学定員の規模が維持された場合には、定員充足率は80%を割る年が発生することになる。
そこで、この将来推計では外国人留学生の比率を現状の3.07%以外にも、OECD(経済協力開発機構)加盟国の平均の外国人留学生の比率4.77%、G7(主要7か国)の平均8.08%で、外国人留学生が増加したケースの大学入学者数の定員充足率を推計している。
【こちらの記事も読まれています】