ポイント6 定期と終身 保険期間についてどう考えるのか

医療保険の保険期間は、「定期」と「終身」の2つに分類できる。

「定期保険」とは、60歳まで、70歳まで……というように保険期間が限定されている保険のことをいう。このタイプの医療保険は保険料が年齢に応じて算出されるため、若い間は手頃な保険料で手厚い保障を得ることができる。しかし、多くの商品では数年ごとに更新があり、内容を見直さない場合は更新の度に保険料が上がっていく。若いうちに割安な保険料で定期保険に加入し、いずれ終身保険に乗り換える、という方法がないわけではないが、その時の健康状態によっては保険に加入できない場合があるため注意が必要である。

これに対して「終身保険」とは、一生涯にわたり保障が継続する保険のことをいう。保険料が一生変わらないという点では安心感はあるが、定期保険に比べるとやや割高な金額になってしまう。若いうちに加入すると格安の保険料で一定の保障を生涯にわたり得られるため、「ベースとなる医療保険」として加入しておくのもありだろう。

ポイント7 短期と終身 払込期間についてどう考えるのか

終身タイプの医療保険を比較検討する際、ぜひ着目してもらいたいのが「払込期間」である。

保険料の払込み期間には、「短期払い」と「終身払い」の2種類がある。短期払いの場合、55歳まで、60歳まで、65歳まで……というように保険料の払込み満了時を予め設定することができる。保険会社によっては、5年払い済み、10年払い済みというように短期間で保険料の払込みを終えることもできる。そうすると、子どもが大学に行く前に、あるいは年金暮らしになる前に保険料の支払いを終え、その後の家計への負担をなくすことができるのだ。ただし、各回の保険料負担は、終身払いに比べて大きくなってしまう。

終身払いの場合、毎月の保険料を安く抑えることができる。ただし生涯にわたり保険料を支払わなければならないため、老後の家計を圧迫したり、それが精神的な負担に繋がったりする可能性がある。

医療保険の比較検討は慎重に

医療保険の検討にあたっては、入院給付日額や手術給付金以外にも、注視すべきポイントがたくさんある。医療保険は、病気やケガで入院した場合に自分を守ってくれる大切なパートナーともいうべきものだ。そのため商品の検討をするにあたってはここで挙げたポイントについて、一つひとつ丁寧に考えてみてほしい。

文・曽我部三代(ファイナンシャルプランナー)/ZUU online

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