独立記念日の4日には、胸ぐらいまでの深さがある場所で泳いでいた47歳の男性が右ひざをかまれ、病院に運ばれた。また、近くのビーチでは49歳の男性が右手をかまれ傷を負った。その数時間後には50歳ぐらいの女性がかまれたとの報告があった。

 3日の被害の後、地元警察などはドローンを使って上空から周辺の海を調べた。独立記念日の4日午前8時ごろ、体長約3メートルのサンドタイガーシャーク(シロワニ)が約50匹確認された。このため4日は、ビーチの遊泳開始時間を1時間遅らせていた。

 この2日間での被害で、ニューヨーク州でサメが人を襲ったケースは2022年以降、13件となった。ロードアイランド州に本拠地を置く非営利団体の大西洋サメ研究所によると、2年間ベースでの数字では、ニューヨーク州でこの175年で最多だという。

 フロリダ自然史博物館によると、2022年に人がサメから不意打ち的に襲われたケースは全世界で57件あり、そのうちの41件が米国だったという。41件のうち8件はニューヨーク州だ。