ニューヨーク市近郊のビーチで、2日間で5人がサメにかまれた。いずれも命に関わるけがではなかったが、夏真っ只中の出来事で、サメの恐怖が全米に広がった。マリンスポーツ教室の受講キャンセルが続出するなど経済にも影響が出ている。

 被害が相次いだのは、ニューヨーク市から東に約75キロ離れたファイアー・アイランド国立海浜公園とその周辺のビーチ。ファイアー・アイランドは全長約50キロの細長い島で、ニューヨーク市民の海のレジャーの定番となっている。

 独立記念日前日の7月3日午後、サーフィンをしていた15歳の男の子が、かかととつま先をかまれ、病院に運ばれた。また、10キロほど離れた別のビーチでは、15歳の少女が左足に刺されたような痛みを感じた。救急隊が出動し少女を治療したところ、3カ所かまれていたことが確認された。