映画製作をデザインする。そんなユニークなコンセプトから生まれたのが、映画『アイスクリームフィーバー』だ。芥川賞作家・川上未映子の短編小説「アイスクリーム熱」を原案に、吉岡里帆、モトーラ世理奈、松本まりか、詩羽(水曜日のカンパネラ)といった旬のキャストを迎え、ノンジャンルな映画として完成した。

 本作を企画したのは、広告、企業ブランディング、CDジャケット、装丁、テレビドラマなど多彩な分野でアートディレクターとして活躍する千原徹也監督。初めて映画製作に挑んだ千原監督は、従来の映画づくりの常識に縛られることなく、自由に映画を撮り上げている。その結果、コロナ禍から明け、活気を取り戻しつつある東京の街の雰囲気がリアルに伝わる作品に仕上がった。