黒柳徹子「初孫があなたと同じ顔だったらちょっとね」

 6日の『徹子の部屋』(テレビ朝日系)のゲストは研ナオコだった。

 研と黒柳のトークは、夫について、趣味の手芸について、すっぴんを披露したYouTubeでの動画についてなど多岐に及んだ。また、研と長い付き合いがあるという美川憲一がVTRでコメントを寄せていた。それを見た研は目元を拭う。研の口からあまり多くは語られなかったけれど、美川との関係が親密なものであることをうかがわせるシーンだった。

 その流れで、研が孫の話をしていた。アメリカに住む息子の家族には2歳の娘がいる。研から見たら孫なわけだが、遠方に住んでいたので(コロナ禍もあったからだろうか)なかなか会いに行けなかったようだ。そのため、アメリカに旅行した美川憲一のほうが研よりも先に孫を抱いたらしい。美川いわく、孫の顔は研にそっくりだったという。研はそのエピソードを自虐気味に「かわいそうにと思って」と語っていたのだけれど――。ここからのトークの展開が、実に黒柳徹子を感じさせるものだった。

研「『顔がナオコだったわ』って。かわいそうにと思って」
黒柳「ちょっとね」
研「ちょっとねって」
黒柳「初孫があなたと同じ顔だったらちょっとね」

 普通の会話では、自虐は笑って流すなり、場合によっては「そんなことないですよ」みたいにフォローしたりするものだ。が、黒柳は違う。自虐には塩を塗り込みに行く。予想外の反応だったのだろうか、研が「ちょっとねって」とツッコミを入れるが、黒柳がさらにはっきりと「初孫があなたと同じ顔だったらちょっとね」と言い直す。もちろん、昔から相手のことを知る黒柳と研のベテラン2人だからこそできる踏み込んだやり取りではあるのだろうけれど、黒柳の無邪気さと紙一重のブラックさを感じさせる会話だ。2人のトークは続く。