――アパレルと音楽がまだまだ密接だった時代。

VIKN そう。あの頃の宇田川町はマジでトガってました。客より店員のほうが偉かったくらいですから。試着したいとか試聴したいとか迂闊に言えないし、店員はみんな怖かった。

――音楽や服に詳しいことが正義だった、ってことですよね。

VIKN 当時はヒップホップがマジでホットだったので、今のバブルとはまた違う聴かれ方というか、とにかく熱量が高かったんですよね。詳しくないと相手にされないし、ニワカは完全に排除される時代。ひどい話ですよ(笑)。

――そういった背景を持つVIKNさんが、大川ひとみさんとコラボするというのはすごく意義のあることだと思います。ちなみに、ひとみさんとはもともと面識はあったんですか?

VIKN なかったんです。なので、実際にお会いする機会を設けてもらって説明させてもらいました。MILKの社長はひとみさんの親戚のシンゴさんという方で、彼とずっと1年くらいやりとりをさせてもらってて、ようやくお会いできるチャンスが訪れたんですよ。