8.庄内藩校致道館
庄内藩主の酒井家九代目・忠徳公が文化2年(1805年)に創設した藩校です。藩校建築としても、東北地方唯一の現存するものとして、歴史的、文化的にも価値が高いものとされています。当時、ほとんどの藩が朱子学を学んでいましたが、庄内藩は荻生徂徠(おぎゅう そらい)の徂徠学を教学とし、自ら考え自ら学ぶことを教えとしていました。
藩校としては、明治6年(1873年)まで続きましたが、その後は、県庁舎や警察署、小学校などに利用され、昭和26年(1951年)に国指定史跡の指定を受けています。現在は一般開放されており、無料で見学できます。
9.河北児童動物園
山形県唯一の動物園。365日24時間年中無休でオープンしており、入場無料なのが特徴です。ヤギやヒツジ、ウサギにエサをあげたり、「放鳥舎」で放し飼いになっているニワトリ、カモ、孔雀などを近くで観察できるなど、小規模ながら動物たちとたくさん触れ合えます。
10.鶴岡カトリック教会天主堂
遠くからでもひときわ目を引く赤い塔が目印の鶴岡カトリック教会は、明治36年、フランス人神父の全財産と信者からの寄付によって建てられた教会です。ロマネスク様式教会建築の傑作として国の重要文化財にも指定されており、東北地方では最古のものです。
また、国内ではこの教会でしかみられない貴重なものが2つあります。一つが窓絵(まどえ)。透明な紙に描かれた聖画を窓の外側から貼り、それをもう1枚のガラスで挟むという独自の技法でつくられたもので、高価なステンドグラスの代用だったようです。もう一つが、黒い聖母マリア像。フランスのデリヴランド修道院から贈られたもので、世界的にも珍しい貴重なマリア像です。
内部は無料で見学が可能ですが、ミサを行なっている時間帯など見学できない場合があります。
11.山形県産業科学館
遊びながら科学に親しめる、入館無料の科学館。手回し発電装置を使って発電体験をしたり、人が入れるジャンボシャボン玉で遊んだりと、実際に体験しながら科学の不思議に迫れるのが特徴です。
また地元の伝統工芸品や産業発展の歴史も展示されており、山形の企業がどんな技術を世界に向けて発信しているかなど、お子さんの自由研究のテーマにもおすすめの情報を紹介しています。