国の重要文化財に指定されている郷土館・文翔館や、上杉謙信公を祀るパワースポット・上杉神社、出羽三山の神様に一度にお参りできる出羽神社など、山形にある入場無料のおすすめ観光・おでかけスポットをご紹介します。
1.文翔館
大正5年(1916年)に建てられた山形県旧県庁舎及び県会議事堂で、昭和50年(1975年)まで県庁舎として使用されていました。英国近世復興様式のレンガ造りの建物で、昭和59年(1984年)には国の重要文化財に指定され、保存修復工事を経て現在は山形県郷土館「文翔館」として無料で一般公開しています。
山形県の県政の歴史に関する資料が展示されているほか、3階では会議や選挙で使われた部屋を公開し、当時の様子がわかるように家具や内装を再現しています。また2014年8月公開の『るろうに剣心 京都大火編』や、同年9月公開の『るろうに剣心 伝説の最期編』の撮影にも使われ、話題を集めました。
2.山居倉庫
酒田は、江戸や大阪に船で荷物を運ぶのが盛んだった江戸時代、北前船(きたまえぶね)の寄港地として繁栄した歴史があります。その名残を感じられる酒田の代表スポットとも言える場所が山居倉庫です。1893年に建てられた倉庫がつらなっており、お米が10,800tも収容可能で、現在も農業倉庫として使用されています。敷地は常時解放されており、外観のみとなりますが自由に見学が可能です。
風よけや西陽による高温防止のために背後にケヤキを植え、内部の湿気を防止するため二重屋根にするなど、様々な工夫がなされています。最上川に隣接して建つ倉庫は、船にお米を積み込むのに便利だったことも利点の一つでした。NHK朝の連続テレビ小説『おしん』の舞台になったことでも、注目を集めました。
3.上杉神社
明治9年(1876年)に米沢城本丸奥御殿跡に建てられた、戦国武将・上杉謙信公を祀る神社です。上杉謙信にあやかり、開運招福や諸願成就、学業成就、商売繁盛のご利益があるとされるパワースポットで、境内は無料で自由に参拝できます。
大正8年(1919年)の米沢大火で多くの建物が消失してしまいましたが、国の援助などにより大正12年(1923年)に現在の社殿が完成しました。上杉謙信の命日である4月29日(旧暦3月13日)に例大祭が行われ、5月3日までは、米沢に春を告げる恒例のお祭り「米沢上杉まつり」が開催されます。