デイリー新潮に続いて、文春も週刊現代の内紛を報じている。元OBとしては恥ずかしい。なぜなら、ここ書かれていることが事実であれば、ジャーナリズムであるべき編集部を管轄する人間が、女性差別、LGBT差別をしていたというのだから。
文春によれば、週刊現代の“天皇”といわれていた講談社の常務取締役、鈴木章一(61)が辞表を提出したという話が業界を駆け回ったという。
「役員になってからも編集長を上から操っているという意味で、社内では『上皇』、『法王』と呼ぶ人もいました。水曜締め切りなのに、火曜日の夕方になって彼の思い付きで企画がひっくり返ることもあった。創業家の野間省伸社長、故金丸信元副総理の親戚の金丸徳雄副社長に次ぐ社内ナンバー3の実力者です」(講談社若手社員のA)
事件が起きたのは今年5月。6月1日発令の人事異動が内示されてからだという。
「低迷する週刊現代の業績回復を目指した鈴木氏は『バック・トゥ・ザ・ペーパー』の掛け声のもと、社内の精鋭を紙の週刊現代に結集させたのです。フライデーデジタルの編集長を就任4ヵ月で呼び戻すなどかなり強引なことをやった。極めつけが石井克尚編集長の再登板でした」(同)
「石井氏のパワハラは有名です。前に編集長だった時、若手は毎日あらゆることで怒られていました。机を叩きながら『お前は小学生レベルだ!』『頭悪い』などと罵倒され、原稿を持っていくと、『お話にならない』と放り投げられる。複数の社員が『あれはハラスメント』と証言しています。在任中に若手社員五人が休職状態となり、うち二人は退職しました」(講談社中堅社員B」
「石井氏が戻ると聞いただけでトラウマが蘇った若手社員は多く、心身の不調をきたし『不安障害』と診断された人や、公然とボイコットを呼びかけた人もいた。結果、新体制が発足した六月一日の時点で5人が休む事態に。週刊現代の編集部は社員十九人ですが、十四人での編集作業を余儀なくされました。現場の負担を考慮して七月は二回しか週刊現代を発行しないことになった」(社員B)
しかし、ことはそれだけでは収まらかった。