「7000組以上の漫才師のネタをライブで審査しなければならないわけで、必要となる時間もかなりのものとなっている。運営サイドとしては、いかにして時間をかけずに、ネタを見極るかが重要となる。そのためには、シード権を広げて、1回戦のネタ数を減らしたり、ネタ時間の制限を厳しくしたりするのは有効だというわけです」(同)

 一方で、エントリー数を増やし、大会規模をさらに拡大したいという吉本興業の思惑も見え隠れしているという。

「2016年から『ナイスアマチュア賞』と『ベストアマチュア賞』というものが導入されました。『ナイスアマチュア賞』は1回戦で印象に残ったアマチュアの出場者をMCが選んで表彰するというもの、『ベストアマチュア賞』は予選を通じて最も高い得点を獲得した出場者に贈られるものです。

この賞を設定したことで、アマチュアの出場者が増えたと言われています。ベストアマチュア賞受賞者からは完熟フレッシュやラランドなど、プロの芸人になったコンビもいて、アマチュアにとっては重要なモチベーションになっているんですよね。