それは「“宗教が無い世界”だからこその死生観」から始まり、それを辿ると「その死生観を生んだ原因」に繋がり、果ては「異世界そのものの設定」へ移行する。

 時に重くなりがちなテーマも、あくまでポンコツ神ファンタジーとしてギャグベースに語られており、読み手に全くストレスがかからない。もしかして「宗教」という重いテーマをライトに提供すべく、ミタマ様は筆者にギャグキャラにされてしまったのかもしれない。とにかく随所にこのような物語の仕掛けが施されており、今後も数多くの驚きを提供してくれるだろう。

 ちなみにスピンオフで「神無き世界のおねーちゃん活動」という作品も現在連載中だ。こちらも本作品の設定を踏襲しながらも、更にバカバカしい設定を盛り込んで物語が展開されている。

そちらも併せて是非、ご一読頂きたい。