ベテラン秘書によると「差し替え依頼がすごく多くて、手続きしたことがないから大変」だそうです。確かに安倍元総理はお父様の晋太郎議員の後継者ですし、誰も差し替えをお願いすることはなかったでしょうね。吉田議員は二世ではなさそうですし、安倍元総理の後継でも、扱いはあくまで「新人議員」なんだとほんわかしてしまいました。

 ただ、秘書さんとのコミュニケーションが取れていない印象はありますね。自撮り棒つきスマホを持った若者たちと一緒に議員会館のエレベーターに乗り込んできたからです。そこは撮影禁止の場所です。本来なら、撮影に限らず国会や議員会館でのマナーは秘書が随行して注意するのですが、この時の吉田議員は秘書も連れず、二人の若者とエレベーターから本会議場へ向かう地下通路を歩いて行ったのです。

 居合わせた人たちは「ここ撮影禁止だよね?」「あれ? 安倍さんの後継の吉田議員だよね?」と顔を見合わせました。すぐに衛視が気づいて追いかけ、撮影できないことを説明したので録画はやめましたが、衆議院本館への通行証を持っておらず、地下通路の入り口で衛視に「通せんぼ」されていました。

 普通は議員会館に入る通行証とは別の許可証を秘書があらかじめ用意して、切り替えるものです。もしかして「若手議員あるある」で、秘書のことを見下して、なんでも自分でやろうとしちゃうタイプなのかなと心配になりました。

 これが原因なのかはわかりませんが、次の衆議院に向けた区割り変更に伴う山口県の新3区の候補者は、林芳正外務大臣となりました。吉田議員も希望していましたが、議員の質という意味では、林大臣にまったく太刀打ちできません。党本部の判断はとても現実的だったと思います。ただ、吉田議員は比例で調整するそうですから、当選のハードルは高くないと思います。