◆身勝手だけど……妻に追いつめられた男の本音

「僕も妻に浮気の件で問い詰められたことがあります」

そう言うのはジュンイチさん(仮名・40歳)だ。

「うちの妻も直球でした。せめてカマをかけてくれる優しさがあれば、その時点でヤバいと危機意識が働くのに。週末、子どもたちとみんなで食事をして、子どもが寝静まったころにふたりでワインでも飲みながら映画を観ようかということになったんです。週末はわりとそういう時間をとることが多かった。

 ワインをついだところで、突然、妻が『ミナコさんって知ってる?』と、僕がつきあっている女性の名前をぶつけてきた。グラスを倒しそうになりました。絶対にバレてないと思っていたのに」

ベッドルーム
写真はイメージです(以下同じ)
 ミナコさんは、高校時代の初恋の人。キスだけで別れ、その後も彼の心の中に密かに存在していたマドンナだったようだ。10数年ぶりの再会を果たしたときノリでホテルに行ってしまい、それ以来、既婚者同士のふたりは密かに関係を続けていた。

「ふたりとも既婚だし子どもは小さいし、家庭がうまくいってないわけではない。離婚するつもりはありませんでした。でもふたりとも当時の関係が不完全燃焼だったから、焼けぼっくいに火がついた状態になってしまった。“恋愛スイッチ”が入ったら止まらなくなった。気心が知れているし、妻には言えないことも彼女には言えた」