ティム・バートン版『バットマン』(89)、『バットマン リターンズ』(92)でバットマンことブルース・ウェインを演じたマイケル・キートンが再びバットマンを演じるというだけで十分過ぎるサプライズではあるのだが、今作にはそれをも上回る大きなサプライズが多く隠されている。
フラッシュの醍醐味は、普段観れないキャラ同士の共演でもあるし、ドラマ版『フラッシュ』のイベントエピソード『クライシス・オン・インフィニット・アース』(『クライシス・オン・インフィニット・アース 最強ヒーロー外伝』として単独ソフト化もされている)の中で、DC作品の中でもこれまでつながることのなかった「ヤング・スーパーマン」や「ルシファー」、「ゴッサム・エンジェル」といった作品までつなげてしまったのだから、無数に可能性が広がっている。それ以上のものが観れるのではないか、という期待感もあった。
実は、『クライシス・オン・インフィニット・アース』に登場するかもしれないと噂になっていたものの、実現しなかった数人のキャストがいたのだが、それが今作で実現したため“かゆい所に手が届いた感”も大きく、ドラマ版とのスケールの違いを見せつけてくれたのだ。
コミック映画ファンが観たかった光景を見せてくれた作品というだけでも価値があるし、なんなら、そのシーンを観るだけでも劇場に足を運んでもいいと思える。
そして、最後の最後にオチとして、もうひとつのサプライズがある。
そのシーンは試写版ではカットされていたため、筆者はそれを観るために劇場にも足を運んだのだが……。ぜひ、その目で確かめてほしい。
『ザ・フラッシュ』
監督:アンディ・ムスキエティ
出演:エズラ・ミラー、ベン・アフレック、マイケル・キートン、サッシャ・カジェ、マイケル・シャノン、カーシー・クレモンズ
配給:ワーナー・ブラザース映画
公式サイト:flash-movie.jp
6 月 16 日(金) 日米同時公開
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