インディシリーズはお約束のように、前作から引き続き登場するキャラクターがいるもの。今作では『最後の聖戦』のメインキャラクターだった、インディの父親ヘンリー・ジョーンズ・シニアが再登場する予定で脚本も描かれていたが、その時半ば引退状態にあったショーン・コネリーはシニアの役が物語上、然程重要でないこともあって出演を辞退した。

 インディの友人マーカス役のデンホルム・エリオットも死去していたため、この二人は劇中すでに亡くなったとして遺影だけの登場に。

 そうしてキャスティングにも苦しむ中、ド迫力の存在感を見せつけたのがKGBの超能力エージェント(!)を演じたケイト・ブランシェットだ。

『ロード・オブ・ザ・リング』で長寿のエルフを演じたブランシェットは、本当に「人間ではない」存在にしか見えなかった。そんな彼女が黒髪ボブカットのウィッグを被って「私は超能力で人の心が読める!」と断言し、むくつけき男たちを従えてインディたちを突け狙う。剣の達人なので劇中、フェンシングも披露する。