1989年の『最後の聖戦』で三部作完結という幕引きをしたインディ・ジョーンズシリーズだが、2000年になりジョージ・ルーカス、スティーヴン・スピルバーグ、ハリソン・フォード、そして製作のフランク・マーシャル、その妻キャスリーン・ケネディという関係者が一堂に会し、続編の可能性について話し合ったことがきっかけで企画にGOサインが出る。

 その時点では02年の公開を目指していた。最初に雇われた脚本家はなんとM・ナイト・シャマラン! 当時のシャマランは『シックス・センス』『アンブレイカブル』を大ヒットさせて、業界に旋風を巻き起こしていた。

 スピルバーグにあこがれ映画の道に入ったシャマランなので、尊敬する人物からのご指名に心臓が飛び上がるほどだったが、それがプレッシャーになり、まともに書けず結局降板。次いで『ショーシャンクの空に』『グリーンマイル』のフランク・ダラボンが起用されるが、脚本の内容をルーカスが気に入らず、やはり降板。

 そうこうしているうちに02年はすぎ、紆余曲折を経て05年にようやく脚本が形になった。