そう、今回の『クリスタル・スカルの王国』は前作までの痛快な冒険活劇という要素をすべて吹き飛ばしてトンデモオカルト映画になっているのだ!

 吹き飛ばすといえば、冒頭にインディが核実験施設で核爆発に巻き込まれるというアレだ。インディは部屋にあった冷蔵庫の中に隠れて、核爆発の被害を免れる、という場面はトンデモすぎる。

 あんな勢いで吹っ飛んでたら、冷蔵庫の中でインディはぐちゃぐちゃになってるよ……。しかも爆発の直後、インディはすぐ外に出てキノコ雲を見上げてる……被爆しちゃうよ! その後、シャワーで体を洗い流して、もう大丈夫だ! って全然大丈夫じゃないよ!

 日本人なら小学生で核の恐怖について学ぶから、被爆について最低限の知識は誰でも持っている。この映画は小学生レベルの知識すらない!