「誰も損しない大会だったんじゃないかなと思います」
誰も損をしなかった。それぞれが持ち味を見せ、今後のさらなる活動につながるような活躍を見せていた。そんな印象が、楽しい大会だったという感覚を視聴後に残したひとつの理由だろう。
では、そんな誰も損をしない楽しい大会になったのはなぜか。さまざまな要因があるはずだ。もちろん、漫才師たちのネタが面白かったのは言うまでもない。ネタ時間が6分とM-1より長めなことで、少し余裕をもったネタの構成が多かったのも理由かもしれない。ネタだけでなく、中堅の芸人たちの“平場”の強さみたいなのも番組をずっと面白くし続けた。
漫才師たちのイメージを左右しかねない強めのネガティブなコメントが出にくかったという点で、審査員が観客だった点も大きいだろう。難しい顔でネタを見るベテラン漫才師はネタの途中でカメラに抜かれないし、そもそもその場にいない。ネタ中のカメラワークはほぼ漫才師だけを映していたため、笑う松本の表情を見て「これは面白いネタなんだ」みたいな確認をしなくてもすむ。
そのうえで、『THE SECOND』が楽しい大会になった理由として、やはり彼らの存在は欠かせなかったと思う。アンバサダーの松本人志と、司会の東野幸治だ。
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