その会見においてエントリー数の大幅な増加を受けて、大会のルールが3点変更されることが発表された。

 1つ目は「シード権」について。昨年までは1回戦のシードが前回大会の「準決勝進出組」に与えられていたが、今年からは「準々決勝進出組」にも与えられるようになったのだ。会見では川島さんが「ひとつネタを消費しなくて済むといったところでしょうか?」と説明していたが、実際のところは、各コンビのネタのクオリティが高くなってきており、準々決勝へ進出したコンビが1回戦で落ちることはないということで、わざわざネタを見るまでもなく、審査員たちの手間を省くといったところだろう。

 2つ目は「1回戦のネタ時間短縮」。今までは2分15秒で警告音がなり、2分30秒で強制退場というルールだったが、今年は2分05秒で警告音、そして2分15秒で強制退場となるそうだ。「1回戦の2分というネタ尺における1秒の重みの違いから改訂した」とのことだが、これが6分ネタが5分になるとかだったら相当な変化だが、05秒だろうが15秒だろうが2分のネタならそこまで大差はない。なので1秒の重みを鑑みたようだが、当の漫才師たちにはそこまで影響のないルール改定だろう。ただすでに2分15秒でネタを作っていたとしたら、多少面倒なルール改定である。

 そして3つ目は「各賞の追加」である。2016年からアマチュア漫才師を応援する目的として新設された、1回戦でMCが印象に残ったと判断したアマチュアに贈る「ナイスアマチュア賞」、予選を通じてアマチュアの中で最も高い得点を獲得したものに贈られる「ベストアマチュア賞」に加えて、「キッズ漫才師」「地方漫才師」などを表彰する賞も新設予定と明かされたのだ。これに対しキッズ漫才師の定義と、地方漫才師を区別することへの異論の声があがってしまったのだ。