大学生の就職先として公務員離れが深刻化している。人事院は6月8日、23年度国家公務員採用総合職試験の合格者を発表した。申込者数は前年度比958人(6.2%)減少し、東京大学出身の合格者が初めて200人を割り込んだ。国家公務員総合職は、いわゆるキャリア官僚で官庁の中核を担う人材だ。
23年度の試験申込者数は1万4372人、合格者数は2027人だった。16年度には申込者数は2万1883人だったが、18年度には2万人を割り込み、その後、22年度を除き、申込者数は前年比で減少が続いている。(グラフ1)
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