大久保「私なんて下ネタとセクハラの2本立てで来たけど、今なんて絶対もうほぼ無理。ほぼ無理だからさ」
光浦「セクハラ、下ネタ、あとアルコールだもんな」
大久保「それが最高じゃない人生、と思って。そういう人好きだし。と思ってたけど、世の中的にはちょっと相反する感じにはなっちゃってるからね、今ね」(『ボクらの時代』フジテレビ系、20年5月17日)

 ただ、ここであらためて考えてみたい。彼女の武器は本当に“下ネタ”や“セクハラ”だったのだろうか?

 複数の女性芸人に「女芸人という生き方」についてインタビューする番組に大久保が出演したときのこと。彼女は「ちょっとまず私が、芸人っていう肩書に対しては非常に、そんな……って思うところがありまして」と、自身が芸人代表のような立場でインタビューを受けることへの違和感を口にした。そして「笑いの正体」について尋ねられ、次のように答えた。

「その現場の空気を読んで、何が求められてるかを理解し把握して、それに沿って発言なり動けるようにするのは、今まで心がけてきたことかなっていう気はしますけどね」(『笑いの正体』NHK総合、22年7月5日)