2022年11月、市内を繋ぐ地下鉄路線が延長され、カルトレイン駅のあるミッションベイからチャイナタウンを繋ぐ路線が開通しました。今回新しく登場したソーマ地区とチャイナタウン地区の駅をご紹介します♪
ソーマ地区の「イェルバブエナ・モスコーニ」駅
今回ソーマ地区、大型コンベンションセンター・モスコーニセンターから徒歩数分の距離に登場したのがイェルバブエナ・モスコーニ駅です。フォルサム通りと4番通りのほぼ角に位置し、カルトレイン始発駅とユニオンスクエア駅を繋ぐ中継駅として通勤にも利用されています。
駅がオープンしてから半年後、2023年4月にロキシーペイン作のノードと呼ばれるアート作品が、駅の入り口にインストールされ話題となりました。市内一の高さを誇る全長31メートルの彫刻は、空に向かってカーブを描きながら伸びたデザインと、ステンレススチール製のきらびやかな見た目が特徴です。
駅の構内には、ミクストメディア・アーティスト、レスリー・シャウズが手がけたFace C/Zと呼ばれる作品が展示されています。この抽象的な作品は、鉄黄鉄鉱の画像をもとに、鏡面、溶融、塗装、彫刻を施したガラス、シートメタルなどの素材を使い産業や美学において常に変化する価値観、サンフランシスコ・ベイエリアにおける多くのゴールドラッシュ、そしてガラスと光の錬金術を表現しているのだそう。
チャイナタウン地区の「チャイナタウン-ローズ・パク」駅
話題となったチャイナタウンーローズ・パク駅の外観がこちら。場所は、庶民的な小売店が立ち並ぶストックトン通りとワシントン通りの角に位置します。通りに面したファサード部分に、国際的に有名な、ニューヨーク出身の日系人アーティスト/活動家のアライトミエさんの作品、Arrivalが展示される予定です。ただし2023年7月の段階では、まだお目見えしていません。
駅の屋上部分には、東家のような赤いオブジェが置かれた展望台が新たに設置され、ここから活力みなぎるチャイナタウンの様子を眺めることができますよ。
構内ですが、まず目を引くのが、改札口を過ぎた箇所にあるカテドラル・キルティングのパターンで配置されたタイルアートです。10.7 m×4.4 mの大きさのタイルアートは、一枚一枚違った模様が手作りされています、これは、オハイオ州出身のクレア・ロハスの作品で、サンフランシスコ空港のターミナルにも彼女の作品が展示されています。
駅のエレベーターを降りた踊り場には、4.9 m×11.3 mと、9.1 m×10.7 mの大きさの赤いメタルパネルで作られたアート作品が展示されています。これはユメイ・ホウが手がけた作品で、中国の伝統的な切り紙をベースに、伝統的な民俗英雄がモチーフとなっています。大型RD塗装レーザーカットメタルパネルで作られた作品は、チャイナタウンにできた駅のセンターピースというのに相応しい迫力です。