スピルバーグは母親と離婚し、家族を捨てていった父親を長い間憎んでいたというが、実際は母親の方が父の友人と恋愛関係になったことが原因だった(この辺のことはスピルバーグの自伝映画『フェイブルマンズ』に描かれている)。

 父の晩年にスピルバーグは和解を果たす。それをとりなしたのは『魔宮の伝説』がきっかけで結婚した妻のケイト・キャプショー。よくできた話だなあ! 映画より面白いんじゃないか。

 物語の上でも私生活でも問題を解決したスピルバーグがインディ・ジョーンズで描くことがなくなり、2008年の『クリスタル・スカルの王国』まで休眠状態が続くのです……。