──音楽とのコラボレーションで、街裏さんのウソ漫談がお笑い好き以外にも伝わるといいですよね。

街裏:ほんとそうですね。僕自身、漫談を聞いてさえもらえれば、惹きつけられる自信はあるんですよ。でも、どうやってライブに来てもらうかが問題で。そこで音楽好きなお客さんの前でも漫談をやれるっていうのは非常にありがたいですね。

──個人的に、街裏さんの『チャーハンの歌』が大好きなんですよ。これはいつ頃できたんですか。

街裏:これは芸人になってからです。ある作家の方に「漫談がおもしろいのはわかったけど、もうちょっとわかりやすいネタも作ってみてよ。歌上手だし、歌ネタとかどう?」って言われて、「うるさいわボケ、漫談聞けや!」って腹立ち紛れに作ったんです。これはもうメロディも丸パクリの替え歌なんですよ。

──「パラパラのチャーハンを分けてどうする/別け隔てなく」のフレーズに元ネタがあるんですか!

街裏:もともと持ってたレコードのピッチを上げて、それに合わせて歌詞を創作して。でももうなんのレコードだったかもわからなくて。だから自分でも元ネタを知りたいんですよね。歌ネタは結局『チャーハンの歌』を超えるのができなくて、もうあんまり作ってないんですけど、また作れたらいいなと思ってますよ。