──何を歌ってたんですか?

街裏:もともとEXILEとかCHEMISTRYみたいなR & Bが好きだったんで、その系統ですね。ボーイズIIメンとかメアリー・J. ブライジのトラックに、オリジナルのメロディと歌詞をつけて歌うってことをしてました。レコード屋さんとかで視聴して、この曲に次はメロディと歌詞載せようってやってましたね。

──もともとCHEMISTRYとか好きだったというのは、なんか意外です。

街裏:川畑(要)さんにめっちゃ憧れてて、あの人のマネして、真っ黒の革ジャンに真っ黒のネックレス着けて、水泳帽かぶってましたよ。でも結局、クラブカルチャーに馴染めなくて、そんなに続かなかったですね。パリピ的なノリに合わない。そもそも僕、ステージに出ていくとき「どうもー!」って言ってましたからね。

──芸人じゃないですか(笑)。

街裏:それで5分くらい小話するんですよ。“パリピ”って一緒くたにするのもアレですけど、そういう人らと、根暗な自分の距離を埋めるために、曲を聞いてもらう前に話をしようと。今思うと、そのときからすでにウソ漫談やってるんですよね。「今朝、トースト食べてたら、天井裏から紫色の忍者が出てきて、『トーストくれ』って言われたんですよ」みたいな話をして。クラブのみんなはどんな感情で聞いてたんでしょうね。場所が場所やから、キマってると思われてたかもしれません。