映画『怪物』が公開中だ。本作は第76回カンヌ国際映画祭で脚本賞とクィア・パルム賞を受賞し、レビューサイトでも軒並み高評価。公開から10日間で興行収入は8.5億円を超えるヒットになっており、今後も大きな伸びが期待できる。
そして、本作はそのクィア・パルム賞を受賞したことと、記者会見での是枝裕和監督の言葉が論争を呼んでいた。その理由を考えることは、創作物でのLGBTQ(+)および、そして『怪物』の中で描かれた問題への向き合い方にもつながる、意義深いことであると思うのだ。その理由を記していこう。
※以下、結末などは明確にはしていませんが、映画『怪物』の一部ネタバレに触れています。本編を未見の方はご注意ください。
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