「そっけないくらいで僕らはちょうど良いんじゃない?」

『ペンディングトレイン』より © TBS
『ペンディングトレイン』より © TBS
『ペンディングトレイン-8時23分、明日 君と』(TBS系、毎週金曜日よる10時放送、以下、『ペンディングトレイン』)の主題歌『TATOO』(Official髭男dism)サビのフレーズだが、本作で描かれる人間関係を見事に言い当てている。

 サブタイトル『明日 君と』が示すように、カリスマ美容師・萱島直哉(山田裕貴)と正義に厚い消防士・白浜優斗(赤楚衛二)が、全編を通じて共闘し、前を向いて躍動する。直哉が横糸なら優斗が縦糸となり、つむがれる“名バディ”の素晴らしさとは。

 今回は「イケメンと映画」をこよなく愛する筆者・加賀谷健が、脚本家・金子ありささんにロングインタビィーを行った。キャスティングにまつわる秘話を明かしてくれた前編に続き、後編では圧倒的バディ感を創作した物語の秘密(仕掛け)を探る。