それにも関わらず、ずっとそばにいてあげることがでない娘に対して、自分は親として何をしてあげられて、何を教えることができるのか……。
まだわからない将来のことについて助言するカラムの姿からは、自分がいないかもしれない未来を想像しているようにも感じられる。
といったように、カラムの表情や言葉から不安や焦りといったものが透かして見えてくるようで、それにソフィもなんとなく気づいていながらも、子どもだから言えない、どう言葉にしていいのかわからない。
父カラムの視点、子ども時代のソフィの視点、そして現在のソフィの視点が交差することによって、とてつもない切なさと、その当時に戻ることができない時間の不可逆性、もどかしさを感じさせる。
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