◆「ラク」の言葉を信じるんじゃなかった!
ただ、ベルマーク委員は平日の2~3時間で作業が済むため、パートタイマーのママたちにとって時間を合わせやすいため、密かな人気なんだとか。
「確かに、運動会などの行事の準備や手伝いでがっつりと時間を取られるような委員より、年に数回、ベルマークを集計すればいいのでラクと言えばラク。ただ、ひたすらマークを数える作業は、細かい作業が苦手だとつらかった。
ベルマークのメンバーでグループチャットが作成されて、前もって予定を確認してから日程が決まるので、欠席や遅刻がしづらいんです」
小学校に通う子どもがいると、避けて通れないPTA活動。1年間の任期を終えて、幸子さんはこう感じたと言います。
「ママ友からの“ベルマーク委員はラク”っていう話を信じなければ良かったです。みんなで集まる作業が好きな人もいるけれど、休みづらい雰囲気もあって気が重かったです。
ベルマークの集計のような作業は、実際にやってみないと合っているかわからない。本当は、事前にどういう委員なのか、体験できれば良いのですけどね……」
いよいよコロナによる規制も緩和が進んできて、学校行事なども復活しています。学校活動を円滑に行うために必要なPTA委員も、どんどん効率化されていくことを願います。
<文/池守りぜね>