◆意外と人気なベルマーク委員

 しかし、ベルマーク委員になるのもラクではなかったと言います。

「コロナ禍でPTA委員を済ませてしまえば、学校で集まることも少ないと思ったママたちの自薦が委員数を上回って抽選になったんです。うちは1年生のときは抽選に漏れたのですが、翌年に選ばれてベルマーク委員になることができました」

 そもそもベルマークとは「PTA・大学・生涯学習グループなどごとに集めて財団に送付すると、1点につき1円として、協力企業の学用品などが購入でき、購入金の1割が僻地や開発途上国・被災地などの学校への援助資金となる」(デジタル大辞林より)という運動のこと。

 ベルマーク委員はベルマークを集めて集計したり、学校の備品を購入したりします。活動内容は地味ながら、正確さが求められるそう。

「大変だと聞いていた学級委員は、コロナウィルスの感染拡大を防ぐために、茶会と呼ばれる先生との座談会などが中止となって、主な連絡はLINEで行っていました。

 反対に、ベルマークの集計は対面で集まらないとできないため、必ず数ヶ月おきに学校に集まっていました。前年度のベルマーク係は、コロナであまり集まれなかったそうで、PTA室には前年度分のベルマークが未集計のまま袋に残っていました」