ウクライナ向け砲弾で米軍が日本に火薬調達を要請

 そんな中、ロイターが今月2日に配信した「米軍が日本から火薬の調達検討、ウクライナ向け砲弾用」とする記事が関係者の間で物議を醸している。

 米国が陸軍の工廠で製造する155ミリ砲弾に必要なトリニトロトルエン(TNT)の調達を日本企業に打診しているというのだ。

 昨年2月24日にウクライナ戦争が始まってから、米国はこれまでに100万発以上の155ミリ砲弾をウクライナに供与してきた。しかし、ロシアとの戦いが長引き、ウクライナ軍が1日約1000発から3000発、同砲弾を消費するため、砲弾を増産しようにもTNTが不足する状況となっている。

 米軍の日本企業へのTNT調達依頼は、日本を弾薬製造の供給網に組み込む狙いもあるという。