サウナと犬がいなければ、人として終わってました
──12年間の付き合いになるポテトちゃんは保護犬だそうですね。
まんきつ:子どものころも拾ってきた雑種の犬を飼っていたので「動物はお金を出して買うものじゃない」って思ってたんですよね。でも、保護とか大それた気持ちはなくて。たまたま出会っちゃったから飼うしかない。そんななりゆきなんですよね。
──『犬々』には、日常回と取材回がありますね。日常回では、まんきつさんが愛犬と過ごす日々が描かれる。一方、取材回では犬の学校「ミナクル」に行ったり、犬を飼うマンガ家の小田原ドラゴンさんや、沖田×華さん・桜壱バーゲンさん夫妻に会いに行ったり。個人的には、犬や猫の保護活動をしている荻原さんの回が印象的でした。
まんきつ:ポテちゃんも荻原さんのところから迎え入れたんですが、荻原さん、本当にすごいんですよね。30年間も保護活動しているだけでもすごいのに、全部自腹でやっている。ご自宅の隣の家も猫たちのために購入されたりとか……。さっきも言いましたが、犬って病気や介護でもすごくお金がかかるので、費用面でも大変なんですよ。
──荻原さんが言っていた、「もし魔法が使えるなら、いっそのことこの世から動物消したい」という言葉は重かったです。この世に虐げられる犬や猫がいるのなら、いっそのこと……という。
まんきつ:あの言葉はなかなか出てこないですよね。私には荻原さんのような保護活動はできない。でも、最初に言ったような悪質な業者をなくすために、マンガで現状を伝えることならできるかなと思ったんです。いつかそういう業者も直接取材しなきゃいけないとは思うんですよね。でも、糞尿まみれで狭い檻に閉じ込められた動物を見ることに耐えられるか自信はないです。
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