一方、削るというより盛って盛って盛りまくっている様子がワンパッケージで面白い、という場合もある。
最近、柳沢慎吾をテレビで見る機会が増えているような気がする。『ぽかぽか』(フジテレビ系)や『徹子の部屋』(テレビ朝日系)、『ベスコングルメ』(TBS系)などで見た。6日には『ラヴィット!』(TBS系)にも出演していた。
で、どの番組で披露しているのがアレだ。警察24時とか、甲子園の中継とか、そういう場面をひとりですべて演じる芸のようなもの。とにかく「あの柳沢慎吾の甲子園のやつ」としか言えないアレ、少なくとも今では似たようなことをテレビでやってる人があまりいないアレのことだ。『ラヴィット!』では「ひとり再現界のレジェンド」とテロップで紹介されていたけれど、番組側もアレをなんと呼べばよいのか苦心した跡が見える。「ひとり再現界」なんて界、どこにあるのだ。
で、当然、『ラヴィット!』出演時にもアレを披露していた。しかも、警察24時と甲子園の2本立てで。今回はモグライダーの芝大輔らを巻き込む場面がありつつも、いつものように登場人物や効果音などほぼすべて自分ひとりで演じていく。引き算した様子が見当たらない、さまざまな要素を全部足し算してお届けする例のアレ。当然面白い。間違いなく面白かった。
なお、彼が俗に「ひとり甲子園」などと呼ばれる芸をはじめてテレビで披露したのは『徹子の部屋』らしい。その後、ほかの局でも呼ばれてやるようになったが、長すぎてカットになることも多かったのだとか。『徹子の部屋』での初披露時は、10分もやっていたという。『ラヴィット!』では2~3分程度だったけれど、本当はもっとあるのだ。これでも引き算していたのだ。
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